競争の激しい市場で結果を出すプロのビジネスパーソンたち。輝いてみえる彼らにも、右も左も分からない社会人なりたての頃があったはず。

  • 結果を出そう!と張り切るあまり、周囲が見えていなかった結果…
  • 十分に作業後の確認ができておらず、後々とんでもない事態に…
  • 初めてのトラブル対応でパニックになり、段々収集つかなくなって…

いまは社会人として活躍する先輩方の失敗談は、仕事をする上での学びが詰まっています。今回は、ハーブ健康本舗ではたらくメンバーの、新人の頃の失敗談をご紹介!

社内アンケートで寄せられた、今だから言える珠玉のエピソードを厳選しました。あなたが今後仕事をする上で、少しでも力になれる話があれば幸いです。

新人の頃の失敗談1|大事な会議があったのを忘れていて…

重要なアポイントやタスクをうっかり忘れてた!なんて経験は、誰しも一度は覚えがあるのではないでしょうか。「しまった…!」と気付いたときの、冷やりとする感覚といったら…。

ハーブに入社したての時のお話です。会議があることを忘れて、お昼休憩に行ってしまったことがあります。

先輩社員から、「〇〇さんが会議に来ないから探してるけど、どうしたの?」と連絡をいただいて気付きました。すぐ戻りましたが、既に会議は終わっていました…。

前職では、定期的な会議以外の打ち合わせ予定がなかったこと、また、お昼時間が全社員固定だったため、このような失敗をすることはありませんでした。前職や学生時代からの習慣や感覚は、入社時にクリアにした状態で…という気持ちではいましたが、実際に失敗して根強く残っていることに気が付いたんです。

そのため、スケジュール管理はより一層気を付けようと思いました。今は、就業前やお昼に行く前に必ず予定表を確認しています。「今日どこかで打ち合わせが入るかも」という時は、確定してからお昼休憩に行くか、決まりそうになかったら前もって「この時間は離席しています」という意思表示をしています。

※アンケートで寄せられた失敗談より

忙しいときこそ、やるべきこと・スケジュールを重々確認!ミスを生かし、確認するタイミングを決めて、自分の業務ルーティンに組み込むように工夫している点がすばらしいと感じました。

実は、始業の前にタスク整理の時間を設けているメンバーはたくさんいます。部内の朝礼でそれぞれのスケジュールを確認したり、個人でタスク整理の時間を設けたり。メンバーの日々のはたらき方については、以下の記事もぜひご覧ください。

新人の頃の失敗談2|事前周知を怠って警察沙汰に…

報告・連絡・相談の頭文字をとって「報連相(ホウレンソウ)」。社会人ならば一度は耳にするビジネスコミュニケーションの基本ですが、意外とおろそかにしがちなんですよね…。

前職時代の話です。とある企画で、特攻服を着てヤンキーに扮した10人くらいの人たちを、事前申請せずに公園で撮影をしていて。すると、事情を知らない周辺住民からの通報で警察が来て、どえらい怒られました。

今振り返ればいい思い出ですが、あらゆる物事にはやるべき準備があり、手順がある、それを考えられない人はどこに行ってもダメだ、ということでしょうか…(笑)。

撮影での経験から、報連相(報告・連絡・相談)を改めて学び直しました。会社によって報連相のあり方は異なるのだと改めて感じており、ハーブ健康本舗における報連相のあり方を把握して、チーム、他部署含め円滑な業務推進ができるよう努めています。

※アンケートで寄せられた失敗談より

特攻服のヤンキー10人を撮影するというインパクトのあるエピソードから、前もって報告や連絡をしたり、懸念事項を相談しておく大切さが学べます。

ハーブ健康本舗では、円滑な業務推進に報連相が重要だと考え、行動指針のひとつとして提唱するほか、社内コミュニケーションのルールとして設定しているんです。誰に対して、どのように行うのか。報連相のルールを明確に言語化し、社内で徹底しています。

新人の頃の失敗談3|初めてもらった給料に浮かれてしまい…

意外と教えてもらえない、お金の使い方。特に社会人になりたての頃は、今後のやりくりを考えずに浪費してしまった…なんて話も少なくありません。

はじめていただいたお給料やボーナスが、学生時代にバイトしていた頃の金額とは桁違いで舞い上がってしまい、貯金せず使い切ってしまいました。何に使ったのか未だに謎です…(笑)。

自分は貯金できない体質だとわかったので、先取り貯金と家賃や光熱費等の固定費は、給料が入るとすぐに別の口座に自動的に移動するような仕組みを作りました。

先取り貯金に加え、クレジットカードの利用も気にするようにしています。今はネットで利用明細が閲覧できるかと思いますので、週に1回はネットで利用明細を確認して、利用しすぎないように心掛けています。

※アンケートで寄せられた失敗談より

お金の使い方は個人の自由なのは大前提として、将来を見据えて お金の動きを把握・コントロールすることは、社会を生きていく上で重要なことです。事業運用や会社経営にも少なからず通じる話だと感じます。

自身の浪費の癖を知り、すぐさま手を打つ行動力が◎。別の口座を用意して、貯蓄分や固定費の支払い分を自動で分別する仕組みをつくるというのは、ぜひ真似しようと思います。

新人の頃の失敗談4|慌てて頼んだレンタカーがまさかの…

健康食品・化粧品の企画・販売メーカーであるハーブ健康本舗には、さまざまな職歴のメンバーが集まっています。職種が違うからこその、興味深い失敗談も寄せられました。

新卒で勤めた会社で営業をしていた時。水害の被災地周辺の企業にアポが入り、訪問することとなりました。

営業は普段、公共交通機関もしくはレンタカーで訪問するのですが、災害直後ということもあり、公共交通機関は停止。救援物資等の配送のボランティアで、同県内のレンタカーも全く空いていない状況に。このままでは、営業先に訪問できない…まずい、どうしよう…と、Google検索で出てくるレンタカー屋に片っ端から連絡を続けると、市街から離れたレンタカー屋さんで、1台だけどうにか空きが見つかりました。

その時、店員さんから「ロードスターなら空いています」と言われたのですが、“ロードスター”が何か分からず、とにかく何でもいいから、約束の時間にお客さま先に訪問出来ればよい!と思い、レンタカーの予約をとりました。

いざレンタカー屋につくと、目の前には真っ赤な2ドアのオープンカー。スーツでロードスターに乗り、被災地に突撃するという奇怪な状況となりました。

その時には話しのネタくらいに考えており、仲間内で「レンタカー借りたら、オープンカーだったよ(笑)」くらいに軽く考えていました。しかし数日後、レンタカーの請求が会社に届き、問題が明るみに。

独断でレンタカーを借りており、請求のことなど気にもとめていませんでしたが、通常1日4,000円ほどのレンタカー代が、なんと20,000円オーバーの費用請求が来ており、上司より大目玉をいただきました。

その際、上司からは「当事者意識がないからこんなことをするんだ」と強く叱責されました。もし、自分のお金で払うものだったら値段を気にしたはず、自分事で考えていないことの証明であると。

その後社内では、新入社員が入った時にしてはいけない事例のひとつ『ロードスター事件』として度々挙げられるほどには、大事件となった失敗談でした。

当事者意識を強く持ち、会社のお金を自分のお金と考えること、会社を自分の会社だと思う意識は、この失敗から強く学びました。また報告・連絡・相談の重要性も身に染みた次第です。

※アンケートで寄せられた失敗談より

独断での行動が思いのほか手痛い出費につながったロードスター事件。余裕がない状態でも思考を放棄せず、自分事で捉えて最適解を探す難しさ・大切さを痛感します。

急いで営業先に向かわなければならない状況ではあったものの、そこで言い訳せずに自身の落ち度だと受け止めて、仕事する上での教訓にできているのがすごいところ。さすが、人間ができているなと感じます。

新人の頃の失敗談5|良かれと思ったファイル整理が裏目に出て…

「一日も早く仕事を覚えて活躍するぞ!」肩に力が入ってしまうのは、新人あるあるのひとつです。 張り切って対応したことが、時には思わぬ結果を招くことも…。

仕事が少なかったので、やる気に満ち溢れた私は、自ら考えファイルの整理を行いました。

“名前順の方が見やすいし探しやすい!”とファイルの中身を名前順に並べ替え。何ならご丁寧にインデックスまでつけて。

しかし、後々聞いたところによると、長年のやり方からあえて名前順ではない並びでファイリングしていたそうで…。上司から(物理的に)ファイルが飛んできて「今すぐ元に戻せ」と怒られたことがありました。

全ての業務は過去の経験からその会社での最善策が選択されてきている。たとえ良かれと思っての行動でも間違った行動になることがある

何事も自分で勝手に判断せず、過去の経験を積み重ねてきた先輩方の意見を聞いて行動を選択することが大事だと学びました。

この経験から、会社の過去の流れや、根拠・目的・経緯を知ることを心がけています。深い理解をしたうえで行動を選択すると、誤った選択が減ります。また、理解できていない点については、先輩・上司に頼らないといけないという判断ができるからです。

※アンケートで寄せられた失敗談より

自身のこれまでの経験・常識・慣習が、必ずしも組織ではたらく上で通じる訳ではありません。チームワークを重視して仕事をする上で、まずは業務フローや会社のルールをきちんと把握する大切さに気付かされるエピソードです。

勝手に判断して進めてはいけないものの、自分でできることを探して行動する姿勢は大事。「何かお手伝いできることはありますか?」と積極的に発言していくのがベストなのかもしれません。

新人の頃の失敗談6|専門用語が頻出する議事録に苦戦…

業界未経験の分野だと、最初は勝手がわからず苦戦するもの。特に新人時代、多くの人がぶつかる壁が「議事録」です。

WEB代理店との会議の議事録を書くのに何時間もかけていた記憶があります…。そもそも知らない横文字ばかりで、それを調べるところからはじまり、完璧で綺麗な文章にまとめなければと、何度も推敲して遅くまで残っていました(笑)

議事録は会議の内容を正しく記録し、タスクやスケジュールを関係者と認識を合わせること、また将来的な参考資料や証拠といった目的で書くはずですが、いつの間にか議事録を綺麗に書くことが目的になってしまっていました。

目的と手段が入れ替わってしまっていることに気が付いた私は、目的を達成するために必要な情報だけ、シンプルにまとめるよう気を付けるように。すると、議事録を短時間で書けるようになり、内容の精度も上がりました!

最近ではAIツールも活用して、さらに効率よく書けるやり方を模索しているところです。

※アンケートで寄せられた失敗談より

仕事の目的に立ち返り、会議に参加できなかった関係者がみてもすぐにわかるように、決定した内容や今後やるべきタスク・期日をまとめる。情報を伝えるという観点では、どのような仕事にも通じる基礎スキルだと感じます。

より効率的なやり方を模索し、AIの活用を検討しているのもポイント。ハーブ健康本舗でも、議事録作成をはじめ、さまざまな業務の効率化を目的に、生成AIの理解・業務導入を本格的に進めています。

新人の頃の失敗談7|〇万部印刷した制作物にチェック漏れが発覚…

パソコンやスマホで文字を打ち間違えてもすぐに修正できますが、印刷したチラシや公開した動画は、一度つくりあげてしまうと修正できません。

新卒の頃、販促物を入稿した際に最終チェックが甘く、約3万部の印刷物が納品された後に印刷ミスが発覚しました。

震えながら上司に報告し、猛反省しましたが、起きてしまったことはどうすることもできず…。ひとまず印刷会社にこちらのデータ不備で印刷ミスが起きてしまったことをお伝えしたところ、「いつもお世話になっているから!」と快く言っていただき、追加費用無しで再度印刷をしていただけることになりました。

この時は幸運なことに再印刷をしていただけましたが、この失敗を経験したからこそ、入稿チェックは時間をかけてより慎重に行うようになりました。

失敗した時はとても落ち込むし、家に帰ってからも罪悪感でいっぱいな気持ちになります…。しかし、落ち込んでいるだけでは自分も周りチームの雰囲気も暗くさせてしまうので、「切り替える」「次に活かす」ように心がけるようにしています。

※アンケートで寄せられた失敗談より

印刷会社の方の対応が素敵!大変な場面で一緒に協業できるパートナー企業の存在は、事業の運用に大きく影響します。社内はもちろん社外との連携も重視し、一緒に事業を推進するチームとしてはたらけるような体制の構築は、会社全体で行うべき課題のひとつです。

ミスしたときに気持ちをどう切り替えるかも重要なテーマ。まずは冷静になり現状を正しく把握。失敗の原因を特定して、「次は成功させる!」とやりきる姿勢が大切です。

新人の頃の失敗談8|ケアレスミスが原因で取材したお店の大将が…

仕事中は油断大敵。ちょっとしたケアレスミスが大惨事につながりかねません。これまでの失敗談を詳しく紹介してくれたメンバーのエピソードをご覧ください。

・メールで「中川」を「馬鹿川」と書いた(キーボードでNとBは隣)
・メールで、「●●株式会社」を「株好き会社」と書いた
・大物芸能人の取材で、30分取材の15分経過時にボイスレコーダーの充電が切れた
・出張で7時の飛行機に乗るのに、寝坊して6時半に起床(家から空港までは移動だけで30分)
・お店の紹介記事で、個室がないお店なのに「個室あり」と書いた。記事の反響があり、個室希望の予約電話を多くいただくもお断りせざるをえず、お店の大将が口をきいてくれなくなった

新人の頃の失敗を振り返ると、全てケアレスミス。事前確認、事前準備などができていたら起きなかったミスなので、校了前確認を徹底的にすることをやるようになりました。

チェックはミスを見つけるつもりでやるチェックは1回ではなく、日をかえて3回はやる第三の目でダブルチェック。常に心がけています。

※アンケートで寄せられた失敗談より

新人か否かに関わらず、人間誰しもケアレスミスをしてしまう可能性があります。だからこそ、ミスを防ぐためのチェックのやり方をいかに整えられるかが重要です。

自分なりのチェック方法を確立するのと併せて、チーム内でのWチェックなど、複数人の視点で確認する体制を構築するのが、思わぬ失敗を防ぐ常套手段。ハーブ健康本舗でも、商品パッケージ表記や各種ツールは、入稿前に複数人での読み合わせをする等、記載漏れ・誤表記0でお客さまにお届けするよう取り組んでいます。

失敗を成功の糧に!学びを得て再チャレンジしよう

赤裸々に語ってもらった 新人の頃の失敗エピソード。メンバーそれぞれ、失敗を繰り返さないよう教訓にしたり、仕事のやり方を変えたりしていることがわかりました。

ハーブ健康本舗の行動指針のひとつに、「失敗に学び、やり切る」という項目があります。

失敗に学びやりきる|チャレンジに失敗はつきもの。失敗しても後悔せず、失敗に学んで再チャレンジ、諦めない
何事も順風満帆にコトが進めばいいのですが、新しいチャレンジに失敗はつきもの。大切なのは、「その失敗に何を学び、今後にどう生かすか」ということです。だから、私たちは失敗しても後悔せず、まずは冷静になり、現状を正しく把握、失敗の原因を特定し、結果思考でプロセスを組み直して再チャレンジします。失敗も成功するまでやれば、失敗ではない。諦めずにやりきります。

クレド第10条
[失敗に学びやりきる]より

誰もが経験するさまざまな失敗。経験を自身の糧にして、さらなる一歩を踏み出しましょう。

2025.10.3

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。