ディレクター、マーケター、クリエイター…。Web業界では、さまざまな専門スキルをもつプロが、広告・サイト・SNSを通じて世界中のユーザーにサービスを提供しています。
華々しいイメージがあるWebの世界。具体的に“Webの仕事”とは、日々どういったことをするのでしょうか?
今回は、ハーブ健康本舗の広告メディア企画にて、Webの企画職として活躍するふたりのメンバーにインタビューを敢行!
まだハーブ健康本舗の商品をご存知ないお客さまに、Web上からアプローチしてファンを日本中につくる広告メディア企画。具体的な仕事内容と、現場ではたらく想いを聴いてみました。
臼田
2021年3月入社。広告メディア企画のWeb担当。主戦力として現場を引っ張りながら日々奮闘している。
町岡
2022年12月入社。広告メディア企画のWeb担当。入社してもうすぐ1年、現場でメキメキと頭角を現しはじめている。
ハーブ健康本舗のWeb業務[1]|他部署のメンバーも巻き込むクリエイティブづくり
― 広告メディア企画のWeb部門は、現在どのような体制で仕事をされていますか?
町岡
派遣・契約社員のメンバーを含めて、現在7名体制です。11月には新たに入社されるメンバーもいます。
臼田
年齢幅が幅広く、面白いメンバーが揃っています。この7人で、運用・管理・折衝交渉を業務とする“フロント(窓口)”担当と、Web事業全体がスムーズに進むよう情報整理する“業務推進”とに分かれています。
― 中でもおふたりは“フロント(窓口)”担当と伺いました。具体的には普段どのような仕事をしているのですか?
町岡
大きく3つあります。ひとつはLPや広告バナーを検討・制作する「クリエイティブ」、もうひとつは商材ごとの実績をみて改善していく「運用管理」、そして、他部門やパートナー企業に実績や事業の課題・今後の方針などを伝え一緒に取り組む「外部との連携」です。
臼田
Web部門では現在、商材ごとの縦割りで対応せず、全商材のクリエイティブづくりから運用管理、外部との連携までをメンバー全員で把握できるような体制をつくり日々取り組んでいます。
町岡
私はあと2ヶ月で入社から1年となります。現在、臼田さんに教えてもらいながら、独力でも商材の運用ができるよう、努力しています。
― 1年で幅広く仕事をこなしてらっしゃるのですね!もう少し仕事内容を掘り下げてお伺いさせてください。ひとつ目の「クリエイティブ」ですが、ハーブ健康本舗のサイトページや広告バナーはおふたりがつくっているのですか?
臼田
より正確に言えば、数値実績をもとに訴求文言やデザインのラフを考え、社内のクリエイティブ制作のメンバーに伝えて仕上げる…いわゆるディレクターとしての役割が私たちの仕事です。クリエイティブの種類によっては、一部をパートナー企業さまに委託し、連携して企画・制作を進行する場合があります。
町岡
ターゲット層や訴求軸を考え、指示書に落とし込んで制作部隊に共有し作業に入ってもらうようにしています。施策の進み具合によりますが、月に2回ほどランディングページ(※)のABテストを行い、結果をもとに修正・改善を進めています。
※ランディングページとは、広告・検索にて最初にユーザーが訪れるWebページのこと。英語でLPと表記することもある。
― クリエイティブづくりを進める上で、ハーブ健康本舗として、あるいはおふたり個人として、何かこだわっているポイントはありますか?
臼田
特に今年に入ってから顕著なのが、他部署のメンバーがクリエイティブづくりに積極的に参加してくれるようになった点です。業務後や休日に時間をつかって、商品のシズル感が伝わる写真やいろいろな風景をバックにした商品写真を送ってくれます。
町岡
ちなみに、社員がハーブ健康本舗のクリエイティブに登場するクリエイティブは、効果がよい傾向がみられはじめています。
― 他部署を巻き込んでクリエイティブづくりに取り組むというのは、面白い会社の特徴ですよね。担当者だけで考えるよりも柔軟で自由なアイデアが生まれそうな印象があります。
臼田
そうですね!ちょうど今年の夏頃、暑い時期にアイスで飲めるお茶のイメージを打ち出した、季節感あるクリエイティブを世に出しました。このクリエイティブに使用した写真の素材も、他部署のメンバーが提供してくれたものです。
自分たちで素材を集めるには限界がある中、自社オリジナルのクリエイティブが生み出せるので、他部門のメンバーが協力してくれるのは本当にありがたいです。
※モリモリスリムがお茶であることをわかりやすく伝えるため、広告ではペットボトルを使ったデザインにしています。実際の商品とは異なります。
ハーブ健康本舗のWeb業務[2]|密なコミュニケーションが重要!数値管理・運用&パートナー連携
― 「クリエイティブ」をつくる上で、ABテストによる数値実績をみて、課題点を発見、次の改善に活かす…これは「運用管理」の内容にも関わりますよね。Web業務における商材ごとの運用・管理というのは、どういう仕事なのでしょう?
臼田
主にはメイン商材ごとに、週間あるいは月間でどのくらい新規のお客さまにアプローチできたか、アプローチする上でどのくらい広告費がかかったか、金額感や推移をみています。
町岡
Web事業を運用していく上で、指標となる項目がいくつかあります。どんなにたくさんのお客さまにアプローチできても、広告費が高すぎては予算超過で運用がままなりません。逆に広告費を抑えられても、新しいお客さまが増えないと事業が回らなくなります。
臼田
僕と町岡さんは毎日数値実績の動きをみて、変化を見逃さないようにしています。気になる課題は上席も含めて打ち合わせし、媒体や広告費の見直しやクリエイティブの改善をスピーディーに実施するようにしています。
― チーム内での連携がカギとなる訳ですね!連携といえば、Web業務の3つ目として、他部門のメンバーやパートナー企業との「外部連携」が挙げられていましたね。
町岡
ハーブ健康本舗は通販事業の会社なので、部署の数が多く横に長い組織形態をもっています。他部署とのコミュニケーションは、商材ごとのカテゴリMTGをはじめ定期的に開催しています。
― カテゴリMTGは以前に社員の一日密着企画で取り上げました。各部署の取り組みや施策の進捗・結果を共有する会議のことですよね?
臼田
そうです。部署全体での情報共有を定期的なミーティングで行い、関連性の深い部署どうしは個別に時間を設け、密に連絡・相談を行っています。中でもTV・紙施策の部門は、Web部門と施策の関連性が強いので、ちょくちょく打ち合わせをしています。
町岡
クリエイティブ制作のメンバーとも密にやり取りをしています。クリエイティブを数多くつくっていく上で、バナーやLPで訴求したい要点や望んでいるテイストは、細かく伝えるように心掛けていますね。成果に繋がる本質的な部分をすり合わせ、デザインに反映してもらう流れで進めています。
臼田
もうひとつ、最近は店舗販売をはじめとしたオフラインとの融合や、Amazon・楽天といった外部ECの販促との相互関係は、特に意識するようになりました。例えばWeb広告の出稿量に比例して店舗売上が変わる傾向があったり、Amazonでの売れ筋について訴求すると効果が良かったり…。
お客さまがハーブ健康本舗からの情報を、ひとつの媒体からだけではなく、複数の媒体をご覧になっていることが考えられます。WebはWeb、オフラインはオフライン…と分けて考えず、それぞれ相関性のある訴求でアプローチするようにしています。
― 社内の他部署とのコミュニケーションにより、新たな訴求を生み出すことに繋がったのですね。社内だけでなく、社外の方とのコミュニケーションもあるのですか?
町岡
はい。Web事業の代理店、ツールのベンダー(製造元企業)まで含めると、10社以上のパートナー企業さまと一緒に事業に取り組んでいます。
臼田
社内よりもコミュニケーションが疎遠になりがちなので、定期的に電話で話す時間をとり、委託業務に対する温度感がより伝わるようにしています。時には腹を割って話して信頼関係を築き、分からないことはすぐ聞いて認識の齟齬が起きないようなやり取りを心掛けています。
ハーブ健康本舗のWeb業務[3]|仕事の楽しさ・やりがいはどこにある?
― Webの仕事は内容が幅広いのですね…。Webの仕事をしている中で「ここが大変」「難しい」というのはありますか?
町岡
Web広告や出稿媒体の移り変わりがすさまじく早いなと、よく痛感します。新しい訴求のクリエイティブを準備しても、お客さまのニーズや響く訴求の内容が数週間で変わってしまうことが、数値実績で現れることもしばしばです。
Webの仕事をはじめて、成果を出すにはとにかくスピードを重視して動くことが大切だと学びました。クリエイティブづくりは他部署の協力が不可決なので、出来るだけ早く完成できるよう、事情を共有し皆で協力して仕事に取り組んでいます。
― クリエイティブ、つまりバナーやランディングページはお客さまとの接点。出来栄えや品質が実績に大きく影響する部分だからこそ、スピーディーに質の良いものを仕上げていかないといけないのですね。
町岡
そうですね。だからこそ、ABテストで新しく追加したクリエイティブの実績がよかったら、素直に嬉しいです!自分が関わったことが貢献できた、認めてもらえたという気持ちになります。
臼田
クリエイティブの表現一つひとつを大事にする精神は、以前から社内に根付いていた考え方です。最近は、メンバー個々人がクリエイティブの知見を増やし、ABテストや改善案の検討を主体的に進行できるようになってきたように感じます。
― マーケティング戦略室の取材時にも感じたのですが、最近は社長に一任せず、メンバーが主体者となる場面が本当に増えましたよね。
臼田
数値目標の達成は難しいですが、複数ある指標の実績をみながら、全体最適の視点で、いまやるべき優先度の高い取り組みを考えるのは楽しいです。また、商品をどう売ればより多くのお客さまに届くか、喜んでもらえるのか…売り方全体を考える時間が増えたので、大きなやりがいを感じます。
― 面白いお話をたくさん伺いました。最後に、Webの仕事をしているおふたりの、仕事での目標や将来のビジョンについて教えていただきたいです。
町岡
フロント業務の見習いとして1年経ちます。いまはサポートとしての立場ですが、独力でひとつの商材の事業を担当してみたいです。
事業を推進する上で、折衝交渉が自分の課題だと感じています。難易度が高い交渉の流れを、臼田さんはじめ先輩方はどうこなしているのか。勉強しながら、自分で考えて判断できるよう頑張ります。
臼田
社会人になって初めて後輩ができました。会社全体の研修資料は完備されていますが、Web部門については“現場で学んで覚える”スタイルだったので、いまWebの仕事の研修プログラムをつくっています。
Webのスキルを磨くだけでなく、成長支援に力を入れて、盤石な組織となるよう、仕組みづくりにも力を入れていきたいです。
ハーブ健康本舗のWeb業務 まとめ
Webの仕事の中でも、「クリエイティブ」「運用管理」「外部との連携」について、現場を任されているふたりのメンバーから話を伺った今回のインタビュー。
仕事内容を話してもらう中で、他の部署を巻き込んだクリエイティブづくりや、コミュニケーションを大事にする姿勢など、ハーブ健康本舗ならではのWebの仕事ぶりが垣間見えました。
また、幅広い業務分野がある中で、自身の取り組みが成果として現れたり、事業全体を主体的に推進できたりする点に、前向きなやりがいを感じていることがわかりました。
ふたりがさらにパワーアップし、ハーブ健康本舗とお客さまとのつながりを、Webでさらにひろげてくれる未来が、とても楽しみです!
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執筆:住吉泰地(すみよしだいち)
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