会社が組織として仕事をしていく上で、組織内に存在する各チームの業務を整理・進捗管理し、メンバーを引っ張っていくリーダーの存在は重要です。
会社全体のリーダーである社長ひとりではマンパワーが足りず、組織のすべてを管理していくのに限界が生じます。部門を運用する“部長”、課を運用する“課長”…チームの成果に責任をもち、適宜メンバーとコミュニケーションを図り、効率的かつ効果的に業務を推進すべくまい進する。組織のリーダーポジションには、幅広いスキルが求められます。

ハーブ健康本舗では、2025年3月より、マネジメントスキルを中長期的に育成する独自のプログラム・マネジメントカレッジをスタート。挑戦してみたいメンバーを募集し、業務終了後に希望者で月に一度集まり、勉強会をひらいています。
マネジメントカレッジの実際の様子を写真とともに紹介しつつ、参加したメンバーに話を聞いてみました。
ハーブ健康本舗オリジナル人財育成プログラム「マネジメントカレッジ」
ハーブ健康本舗が独自に開講している「マネジメントカレッジ」。課長育成に焦点を絞り、マネジメントの基礎知識を一から学べる場として、受講希望者のステップアップをサポートしています。

2025年3月よりスタートした、半年間の研修プログラム。参加者は月に1回、業務終了後に5階・カフェスペースへ集まり、マネジメントについて学んでいます。
より多くのお客さまに会社のファンになっていただけるよう、事業を拡大していく上で、個人・組織の成長は必要不可欠です。細分化した部門・部署が連携・協調しながら業務を完遂していくには、個々が専門性の高い業務スキルを習得するだけでなく、組織を動かしメンバーを育成・牽引できるリーダーポジションの輩出が鍵を握ります。

部門ごとの業務スキル習得の環境は、直近で研修体制の構築・マニュアル整備がどんどん進んでいます。しかし、責任者として仕事をしていくための基礎的なマネジメントについて、実践で身につけていく場を用意するのはなかなか難しく、ハーブ健康本舗が成長していく上で取り組むべき課題のひとつでした。
マネジメントカレッジは、マネジメントする側の視点を得ることで、リーダーに求められる基本的なスキルを習得できます。加えて、リーダ―ポジションの視座・思考を理解できるよう構成された研修プログラムです。


“マネジメントの基礎知識”として取り扱う主なテーマは、以下の通りです。
- そもそもマネジメントとはどういう仕事なのか
- チームのリーダーはどういうマインド・モチベーションで仕事をすればよいのか
- マネジメントする部下やメンバーとどうコミュニケーションをとればよいのか
- 成果を出す組織をつくるには、具体的に何をすればよいのか
- チームをひとつにするための目標設定はどうすればよいのか
あらかじめテーマはおおまかに決まっているものの、定期的に参加者との面談を設け、研修に対する率直な感想や、もっと学んでみたいことをヒアリングします。参加者の習熟度・学びたい気持ちを踏まえ、研修で扱うテーマ・内容を適宜調整している点がポイントです。


4月に開催されたマネジメントカレッジのメインテーマは「相互理解」。
部署内のメンバーに目標を提示したり、業務を指示したり、育成したり…深くコミュニケーションしていく根底にあるお互いの理解・信頼関係の構築についてじっくり考える時間となりました。


参加者がペアとなり、お互いの経歴・人となりをインタビューすることで、お互いのことを深く知るワークショップに挑戦。インタビュー後はグループに分かれ、ペアになったパートナーにインタビューした内容を7分間で発表し、ほかのメンバーに紹介しました。
相手の話をただ聞くだけでなく、インタビューを通じて情報を聞き出すこと。インプットするだけに留まらず、発表を通じて自身の理解度をアウトプットすること。参加したメンバーは改めて、お互いのことを深く理解し、理解した内容を表現する難しさを痛感しました。


インタビューをする側はもちろん、インタビューをされる側にも学びがあるのがこのワークショップの肝。自分のこれまでを相手に伝える=自己開示するのが意外と負荷のかかる作業だったり、思ったように伝わらなかったり…。
相互理解の奥深さを考える時間となりました。

全6回を予定しているマネジメントカレッジ。今後の研修で各人のスキル・マインドがどのように変化していくのか、引き続きこのブログでも追いかけてまいります。
マネジメントカレッジ、参加してみてどうだった?
3月・4月と2回の研修を終えたマネジメントカレッジ。参加の希望を募ったところ、6名のメンバーが立候補し、研修に参加しています。

会社としても初めての取り組み、参加者はどのような感想をもったのでしょうか?実際にマネジメントカレッジに参加した3名のメンバーに聞いてみました。
マネジメントの基礎知識を深く学べる&実践できる!|CRM企画 高永

CRM企画 高永
2021年2月に入社。CRM企画にて、各種キャンペーンやツールの制作を担当し、チームの要として活躍している。
― 高永さんはCRM企画の制作課に所属し、これまでたくさんのお客さま向けツールの制作に携わっていますよね?

高永
はい!これまでずっと部内の制作業務に取り組んできたので、管理職の仕事について学ぶ機会がありませんでした。部署内に部下もおらず、自分自身がリーダー職に向いているのかもよくわからないと感じていたんです。マネジメントカレッジの話を聞き、これを機に勉強したいと思って、研修への参加を希望しました。
今後のキャリアを考え、マネジメントの業務が自分に向いているのかどうかを知る上でも、研修を受け勉強したいと考えています。また、一緒にお客さま向けのツールを制作する仲間がどんどん増えてきたときに、研修での学びが生かせるのではないかとも思っていて。マネジメントカレッジを通じて、少しでも成長できるよう頑張っていきたいです。

― ご自身のスキルアップに加えて、学んだことを部署へ還元したいとの思いで参加されたのですね!全プログラムのうち2回の研修が終了しましたが、手応えはいかがでしたか?
高永
初回の研修では、そもそもマネジメントとは何なのか、管理者とはどういう仕事をする人なのか、基礎から教えてもらえました。マネジメントの根幹を学べてありがたかったです。「今度メンバーが制作した原稿のチェックバックをするときは、こういう点に気を付けよう」など、自分の部署の仕事に置き換えながら、理解を深めています。

4月に行われた「相互理解」がテーマの研修では、相手を尊重する大切さを学びました。マネジメントというと、“上司 対 部下”のような上下関係をイメージしがちでしたが、相手を尊重し対等に仕事をするための手法を勉強し、現場できちんと実践しなければと感じています。
― 相手を尊重し、対等な立場で仕事をする。大事なことだと頭ではわかっていても、相手を大切に思っていることを言動で示すのが、実は難しいことだと思います。

高永
研修では、仕事を依頼したりフィードバックしたりする際に、お互いに気持ちよく仕事を進めるための発見がたくさんありました。さっそく学んだことを日々意識しながら、現場で実践するよう心がけています。ポジティブな表現・共感できる伝え方を意識し、“指示してやらせる”のではなく“一緒に仕事をしている”感覚をもちながら仕事を進めたいです。
今後新しいメンバーがどんどん増えると思うので、マネジメントカレッジで勉強したことを生かして、リーダーポジションを任せられるレベルになりたいと考えています。「高永さんのもとでならはたらきやすいし頑張れる!」と思ってもらえるのが理想です。自分の制作スキルもさらに磨き、メンバー分をカバーできるよう、できる領域を広げていきます。

来週ちょうど、マネジメントカレッジの面談が予定されているんです。前回の研修の感想や疑問点、普段の業務で困っていることをお話できるので、学んだ内容を整理して臨みます。定期的に研修で感じたことを話せる場があるので、都度疑問や不安を解消でき安心です。
メンバーとのコミュニケーションに嬉しい変化が起きた!|EC企画 徳永

外部EC企画 徳永
2019年8月に入社。EC企画の中でも、国内のECモールを担当し、事業全体の管理・運営に携わっている。
― EC企画は事業規模・人員ともにどんどん大きくなっていますよね!何人体制で仕事をされているんですか?

徳永
現在は8名体制で、国内のECモール領域を盛り上げています。上司が国内の卸部門と兼任しているため、最近はECモールの部門を任せてもらえるようになりました。チームをまとめて成果を出せるよう、自分に足りないものを学びたく、研修に参加しています。
本来チームの責任者は、会社の価値観をメンバーに伝えて、引っ張っていくべき立場です。私も責任あるポジションで仕事をさせてもらっていますが、事業を推進するリーダーとしてやるべきことが充分に理解できていないと感じることが多いんです。チームとして価値を生み出すには何をすべきか、しっかり学び、部署に還元できればと思っています。

― ご自身の現況から、マネジメントカレッジで学びを得ようと、前向きに取り組んでいる徳永さん。2回の研修を受けて、率直にどのように感じていらっしゃいますか?
徳永
ここ2回の研修では、仕事の進め方・考え方に重きを置いた内容で、メンバーへの伝え方・接し方に関する学びがたくさんありました。初回の研修で、目隠しをした相手をゴールまで導くワークショップがあったんです。ゴール地点を明確にして都度進捗を伝えながら導く流れが、まさに業務そのものだなと感じ、とても印象的でした。

また、仕事上のコミュニケーションというのは、教える・改善する・人間関係を円滑にする…さまざまな要素が含まれているんだという話が面白かったです。業務やタスクを指示して終わりではなく、コミュニケーションを多角的に捉える必要があると学びました。相手のことを深く理解してはたらきかけるよう、日頃から心がけるようにしています。
研修後にメンバーへの接し方を意識するようになって、実は少しだけですが変化があったんです。先日実施した個別ミーティングの時間が盛り上がり、普段あまり話さない部署メンバーのひとりが、業務で抱えている悩みや考えていることを打ち明けてくれました。コミュニケーションの大切さを実感できたので、引き続き研修での学びを生かしたいです。

― とても素敵なエピソードですね!研修の内容もそうですが、何より研修での学びを素直に吸収し、すぐに実践できる徳永さんの人柄が素敵だと思います。
徳永
ありがとうございます!とはいえ、まだまだ学ぶべきことがたくさんあると思っています。チームメンバーをうまく巻き込んで一緒にプロジェクトに取り組み、チーム全体のマインドの醸成にもつながるような、最適なコミュニケーション・フィードバックをしっかり学びたいです。

普段仕事をしながら、相手にフィードバックする難しさを痛感しています。専門的な業務スキルを引き継ぎ、メンバーを育成していくにはどういうステップを踏むべきか。感覚に頼らず、ニュアンスをしっかり伝えられるよう、引き続きマネジメントカレッジで勉強します。
マネジメントにまつわるエピソードが新鮮でためになった!|バックオフィス・管理部門 松尾

管理 松尾
2021年3月に入社。バックオフィスにて生産・在庫管理を担当し、お客さまに提供する商品・ツール全般を管理する。
― 商品から同梱ツールまで、施策・販促に関わるあらゆるアイテムの生産管理に携わる松尾さん。マネジメントカレッジに参加を決めたきっかけは何ですか?

松尾
入社して5年目になるのですが、長く勤めている中で今後のステップアップを考え、マネジメントカレッジの受講を希望しました。昇格してはたらきたいと思っても、まだまだ役職者の仕事とは何なのか、わからない状態です。研修を通じて、しっかり学びたいと考えています。
入社して以降、課員のひとりとして自身の業務を完遂しようと取り組んできました。でも、社歴が長くなるにつれ部署の体制が変わり人員も増え、いつかは自分がリーダーとしてチームを引っ張っていかなければ…という気持ちが強くなってきました。どのような状況でも管理部門が成果を発揮できるよう、リーダーとして仕事をする覚悟をもって研修に臨みます。

― 「覚悟」という言葉がすごく響きました!現在の部署の状況に応じて、自身が求められる役割を果たそうと、前向きな気持ちで研修に参加しているのですね。
松尾
もちろん頑張ろうという気持ちはあるのですが、初めて研修に参加した際は不安もありました。部下がいない私がちゃんと研修内容についていけるのか半信半疑でしたが、基礎的な知識を丁寧に教えてもらえたのですごく安心しました。途中で理解度を確認してもらったり、意見を聞いてもらえたりするのも、この研修のよさだと感じています。

研修の中で、これまでマネジメントを長く経験された方の体験談を聞けるのが面白いなと感じています。一生懸命につくった資料を当時の上司に目の前でポイッと投げつけられた話や、コミュニケーションがうまくとれていなかった部下にモノを投げつけられた話…にわかに信じられないエピソードですが、とても印象に残っています。
マネジメントに長年携わり、結果を出している上司も、実は苦い思い出や失敗談があって、経験・勉強しながら学んでいるんだということが新鮮に感じられました。普通に業務をしているだけではなかなか聞けない話だし、自分だけが不安で悩んでいる訳じゃないんだとわかり、前向きな気持ちになります。

― 過去の失敗談までオープンに話してもらえると、講師の方と距離が近くなって、信頼がおけますよね!今後マネジメントカレッジの研修を通じて、何を学びたいですか?
松尾
チームに所属するメンバーが同じ方向を向いて仕事できるようにする上で、リーダーシップが重要だと思っています。リーダーシップを発揮する上で何が必要なのか、身につけるためにどうすればよいのか、勉強してみたいです。今度研修の面談があるので、今後学びたい内容として提案してみようと考えています。

以前の面談で「リーダーに求められるコミュニケーション力について話を聞きたい」と伝えたら、2回目の講習で取り上げてくださいました。疑問に感じたことをヒアリングし、柔軟に研修に取り入れて解決してもらえるなんて、すごく贅沢な環境だと感じます。しっかり研修で得た知見を生かし、ゆくゆくは課長として活躍できるよう頑張りたいです。
マネジメントカレッジを土台にスキルアップ!未来の“すごい”リーダー輩出を
マネジメントの基礎知識を習得する場として、メンバーの成長とキャリアアップをサポートするマネジメントカレッジ。研修では、参加者の学びたいポイントを適宜ヒアリング・反映しつつ、気づき・学びが多いプログラムを提供しています。

自身のスキルアップを目指し、マネジメントスキルを身につけるメンバー。マネジメントカレッジでの学びを生かし、ハーブ健康本舗の前進を後押しするリーダーが続々と輩出されるのが楽しみです!
2025.5.9

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。