ハーブ健康本舗(以下ハーブ)で重視しているスキルのひとつに「ライティング」があります。

文字通り「書くこと」ですが、これは通販事業における根本スキル。なぜなら、WEBページやハガキなどの媒体を通じて、商品やサービスの魅力を“文章”で伝える必要があるからです。また、お電話でのご案内を行う上でのマニュアルやテレビ通販の台本など、様々な場面でライティングのスキルは生かされます。

さらに言えば、事業を進めるにあたり、意思の疎通や報告・連絡・相談、プレゼンにブレストなど、言葉を駆使して自分の意見を伝え協議するスキルは必須。ビジネスマンとして仕事をする上でも、ライティング力を鍛えるメリットがあります。

こういった理由で、ハーブでは徹底してライティングスキルを磨くよう、取組を強化しています。今回は、そんな取組の一環である、今年の6月から始まった「ライティング講習」という社内セミナーをご紹介します。

【動画あり】ライティング講習の一部始終を公開!

ライティング講習は、1〜2週に1回実施している、通販業界を勝ち残れるライターを養成する体系的プログラムです。

もともと永松がひとりで会社を立ち上げた時に培ったライティング技術を、会社の皆に伝えて根付かせたいという想いから、この講習が始まりました。セミナーやコーチングに知見のあるパートナー企業にも協力をお願いし、手探りながら講習を進めています。

具体的には、【訴求軸を設定する】【ラフ構成をつくる】【コピーライティングをする】の3ステップに分け、初回の講習会で講座を開講し、その後数回に分けて各自が宿題として出された課題に取り組み、講習会の中で実際に提出された回答を見ながら永松がフィードバックをする――という流れで進めています。

また、重要な要素はマニュアルとして資料化したり、撮影した動画を記録として残しながら、講習に参加していない人も学べる環境づくりに取り組んでいます。

――と、色々説明しましたが、百聞は一見にしかず!ライティング講習の様子を公開します。講習内容は企業秘密のため、雰囲気や臨場感が伝わるよう、一部抜粋して動画化したので、ぜひご欄ください。 

ライティング講習 参加者の本音は…?

実際にライティング講習に参加しているのは、商品開発広告クリエイティブ企画クリエイティブ制作CRM企画EC企画といった、業務でライティングに触れる機会の多い部署のメンバー。

忙しい業務の合間を縫って参加しているメンバーは、ライティング講習に対してどんな想いをもっているのか。「ここが学びにつながった」「もっとこんなことを学びたい」「講習後にはこんな自分になりたい」といった本音を聞いてみました。

訴求軸について、その商材の特性や使用する理由を考えて設定するという点がとても勉強になりました。例えばSIWA-KCクッションファンデなら「シワ改善」と言いたくなりますが、お客様がファンデーションに求めるのはカバー力や持続性なので、その点で他社と違う素材を強調するという思考が今までなかったので、勉強になりました。
WEBの新規LPだけでなく、商品ページや既存DMにおいても用途や構成が異なるので、ラフの作成まで勉強してみたいと思います。

広告クリエイティブ企画 西村

3C分析が訴求軸を決めるキモであることに気づけました。また、クリエイティブを具現化する際など、ライティングトレーニング参加者同士の理解度が揃っているので、「あのことね。」となり、コミュニケーションがスムーズになったように感じています。他社のクリエイティブを見て、以前はなんとなく「足りてないな…」くらいにしか思えなかったのですが、「この観点が足りてないな」などのチェックスキルも高まりました。
自身としては、残りの講習をひとつずつ丁寧に受講して、さらに理解を深めたいです。

EC企画 馬場

社長が普段どういう風に考えてセールスライティングを設計されているのかや、他スタッフのラフや構成の考え方などを知り、インプットすることができたことが良かった点だと感じております。また、普段の業務でも顧客の行動心理を考えながらクリエイティブの作成を進めることを意識づけられました。バナー1つ作成するのであっても、「次に続くLPはこういった訴求だから、その前の段階でこういう気持ちになってほしい」など細かく設計をすることを意識して進められているため、ライティング講習で学んだことが活かせていると思います。
宿題に取り組むスケジュールを工面するのが大変なときもありますが、ライティング講習を通じて学ぶことが多く、クリエイティブを作る機械も多くいただいたため、以前よりもスキルアップできていると思います。まだ考え中ですが、オンライン課としてクリエイティブの作成はマストでスキルも求められますので、一発で90点レベルのクリエイティブを作成することができれば「成長できた」といえると感じております。

広告メディア企画 尾倉

期日内に取り組むことで、きちんと学ぶ時間を生み出すことができ、とても助かっています。また部内でも年齢、経験に関係なく同じ課題に取り組むことで、よい刺激を互いに生み出せていると思います。
講習での学びをきっかけに、ライティングにおける自分の課題を明確にしたいと思います。

商品開発 武下

LPを作成する際の訴求軸や基礎的な考え方を知ることが出来ました。また、デザインの良し悪しだけではなく、お客様に何を伝えたいのか?が一番重要であることを学べました。
講習で学んだことを生かし、LPのラフを作成できるようになりたいです。その上で、社長に提案をして90点以上がもらえるようにすることが直近の目標です。

経営企画 岩佐

上級者がどのような思考で販促物を作成しているかを知ることができ、テキストマニュアルだけではわからない細かいコツを学べたことがよかったです。
クリエイティブをつくる上で、なぜその言葉なのか、なぜその画像を使用しているのかを、感覚ではなく論理的に選択できるようになりたいと思っています。

CRM企画 徳永

これまでの業務において、いかに自分の考えが浅かったか、どのポイントに気を付けてどう考えたらいいのか、理解することができました。何より、天才だと思っていた社長が努力の人だったということに気づけたことが大きいです(笑)。社長の思考の順番や深さがわかり、社長の脳みそを開いてみることができた気分です。また、他部署の方がメインでされている業務に関しても理解ができたのも大きいです。
残りの講習を受講し、最終的には新規LPを作れるようになりたいです。売り場視点が身に付くことで、商品開発の精度がより上がるからです。

商品開発 中川

訴求軸の設定から企画立案シート作成までの基本、新規LPでの訴求軸設定から構成までの考え方を改めて学ぶことができました。メンバーへの企画骨子~ラフ作成までの指導にも役立っています。
新規LPの企画から制作までのスキルも身につけたいです。また、新規制作物と既存制作物の違いを理解して、どちらも出来るようになり、社内で新規も既存も企画制作のサポートができるよう目指していきます。

CRM企画 岩下

その他のメンバーからは、実務では学べなかった訴求軸設定や骨子作成を詳しく学べる点や、同梱物や広告ページなどツールごとの違いが理解できる点が良かった、という声が多く上がっています。また、自身とお手本のライティングを比較しながら学びを深めているという意見もありました。

一方で、実務と並行して課題に取り組むため、業務外の時間に取り組むのが大変だという意見や、自部署の担当業務や担当商材と違うテーマの課題では実践(自部署の実務)に生かせるのかが不安だ、との意見も。実務の合間を縫って、複数の部署のメンバーが受講する講習のため、時間のやりくりやテーマ設定が今後向き合うべき課題となりそうです。

ライティング講習は今後どのように進んでいくのか?

ライティング講習の講師を務めるハーブの代表・永松に、講習にかける想いや、参加しているメンバーへの期待について聴いてみました。

― ライティング講習自体が会社として初めての取り組みでしたが、6月から開始し、社長視点で何か変化はありましたか?

永松
明らかにクリエイティブの精度が良くなった人がちらほらいますね。このライティング講習は、各種ツールを最初から90点以上で仕上げられるメンバーを増やしたくて始めた取り組みです。ハードルは高いですが、少しずつ実現の兆しが見えてきたようにも感じています。

― 今後の講習でこんな風にしていきたい、こんなことを実現したい、という想いはありますか?

永松
先ほど話した「最初から90点以上」の人がもっと増えてほしいと考えています。また、今は私自身が講習参加者の提出課題をチェックしていますが、理想的には参加者の皆さんに力をつけていただき、この講習自体を自分たちで運営できるようになってほしいとも思っています。

― 講習に参加している皆さんに、伝えたいメッセージはありますか?

永松
実務と並行して講習を受けるのはとても大変だと思いますが、絶対に自分のスキルアップになるので、頑張ってほしいです。このライティング講習は“自動車学校”みたいなもので、最終的には独力で道路に出て運転しないといけない。ライティングスキルを磨いて、全員が自走する組織を一緒に目指していきましょう。

全員がライティングスキルを磨き、自走する――そんな組織を目指し、日々勉強にいそしむハーブ社員。1年後、2年後、3年後…どんな変化が待っているのか。引き続きこのブログでもご紹介を続けていきたいと思います。

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