変化が激しい市場において、会社がどのような方向に進んでいくのか、どういった方針でお客様に価値を提供していくのか…半年に1回、全社員を対象に発表会を行っているハーブ健康本舗(以下ハーブ)。
前回同様リモート形式で、発表を行いました。
コロナ禍において「大きな変化は逆にチャンス!」と社員を鼓舞したり、年商100億円達成してすぐに次の目標値「3ヵ年で150億円」を設定したりと、毎回尖ったメッセージを発信する代表・永松。今回はこんなことを言い出しました。
※「D2C」はDirect to Consumerの略。自社で企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まず、お客様に直接お届けする販売方法のこと。
数多の通販会社が軒を連ねる中、永松はハーブを「日本一の企業にしていく」と宣言したのです。一応確認したのですが…
[日本一]わが国で第一であること。わが国でもっともすぐれていること。また、そのもの。天下一。
広辞苑より
うん、辞書的にも「日本で一番、No.1の企業になる」という意味で間違いありませんでした。
永松の中でどういう変化があり、日本一を目指すようになったのか。また、日本一の企業になるための方針について、発表会で話した内容をベースに、改めて永松に語ってもらいました。
目標は高く明確に!今後目指していく、6つの【日本一】
永松です。先日の全社発表会で話した内容を、ブログをご覧いただいている皆さんにもぜひお伝えしたく、記事を書いています。
なぜ私が「日本一を目指そう」と言い出したかというと、目標は低いよりも高い方が良いと思っているからです。低い目標を立てるよりも、高い目標を立てた方が、圧倒的に早く成長できます。よりたくさんのお客様に私たちの「すごい」商品やサービスをお届けするには、私たち自身が、組織全体が強く、逞しくなくてはなりません。さらに進化していきたいという想いを込めて、敢えて「日本一」という強い言葉を選びました。要するに、そのぐらいの高い視線と志をもって仕事に取り組もうよ!ということです。
また、目標は具体的かつ明確である必要があります。日本一であるとはどういう状態なのか、6つのテーマでまとめてみました。
①顧客満足 日本一
②売上 日本一
③生産性 日本一
④働きがい 日本一
⑤財務体質 日本一
⑥社員能力密度 日本一
一番大事にしたいのは、やっぱり①顧客満足ですね。ビジネスの本質ですから。具体的な数字で言うと、1年以上弊社商品をご愛顧いただけるお客様を、全体の50%以上まで増やしたいですね。業界的にはなかなか異例な数値なんですが(笑)、ただそれぐらいご満足いただける価値を創造することが、私たちの使命だと考えています。①顧客満足が安定すれば、②売上も自然に伸びますので、やはりお客様第一で物事を考えたいです。
③生産性ですが、社員ひとり当たりの売上高を2億円以上にしたいという想いがあります。そのためには、⑥能力密度にも関わりますが、社員ひとりひとりがマインド・スキルの高いプロ集団にならなくてはいけません。また、仕事にやりがいを感じ、ハーブで働くことが楽しいと感じられる環境も必要だと思います、そういった意味で④働きがいも日本一にしたいですね。もちろん、⑤財務体質も会社存続には重要な観点です。
しかし、やはり「日本一」というのは高い目標値ですから、現状のままでは到底成し得ない話だと思います。ではどういう組織なら、6つの日本一を達成できるのか…私なりに考えて、日本一のD2Cリピート通販会社になるための「醸成したい企業文化」として言語化してみました。
日本一になるために…① 絶対的なお客様視点&全体最適の視点
2021年1月、今年最初のブログ記事で、私は抱負として「原点」という言葉を選びました。本当に私たちがやるべき使命は、お客様に期待を超える喜びと感動を提供すること、これがビジネスの本質である、という考えは、競争が激化する市場でかなりシビアに問われる姿勢であると考えます。
詳細は【謹賀新年】ハーブ社員のプチ書初め♪今年はどんな「すごいの」出す?をご覧ください!
当社が提供している商品・サービスは期待を越えているか?常に商品を使うお客様の視点と感情で考える。生半可ではダメで、「絶対的に」お客様視点でなければ意味がないです。自社の商品やサービスを劇的にレベルアップさせる必要性を感じています。
全体最適の視点も大切ですね。物事の一部だけを見て判断するのではなく、高い視点で全体を眺めて判断できる、経営者的な視点を全員がもつことが、組織力の向上につながると確信しています。
日本一になるために…② 仕事の目的を理解して、目標を高く明確に
仕事には必ず目的があります。いまやっている仕事は何のためにやっているのか?目的を理解して仕事をする。本質を理解して取り組むと、やるべきこと、達成すべき成果を明確に描けますので、ビジネスマンとしていち早く成長することができます。仕事のやり方として、とても重要だと思います。
また、まさに「日本一を目指す」という目標自体もそうですが、全員がしっかりと高い目標に向かって推進していくことが重要だと思います。80点ではなく、100点をとる。通常の期日ではなく、半分の期日で間に合わせる。とにかく出来ることを増やす。世の中が激しく進化していく以上、成長しない状態、すなわち現状維持では、相対的に退化していくのと同じことですから、しっかりと変わっていかないといけません。
余談ですが、ハーブでは半期に1度、社員ひとりひとりが業務完遂・拡大目標というものを設定するようにしています。これは文字通り、自分の担当業務を独力で完遂できるようになり、さらに範囲を拡大できるような、高度な目標を設定することで実力値をあげてほしいという想いから導入した仕組みです。
日本一になるために…③ 全社員が積極的な姿勢で自走、圧倒的スピードで結果にコミット
仕事における「プロ」とは、結果で勝負する人のことです。その上で圧倒的に信頼されるプロというのは、出来栄えが高くしかもスピード感をもって成果を出す人だと、私は考えています。
繰り返しになりますが、仕事の目的・目標を明確にして、やることを洗い出し、優先度をつけてプロセスを設計し、メンバーと共有、協力して仕事に取り組む。定めた期日までに完遂させるために、必要な知識、必要なスキルを明確にして補完する。これを全員がやり切らなければなりません。
また、以前マインドセットの記事で「当事者意識」の話をしましたが、受け身の姿勢でなく、主体的かつ積極的な姿勢で行動することも大事です。指示があるまで待つのはNG。わからないことは自分から聞きにいく、周囲の協力をあおぐ、それが当たり前の会社にしたいですね。
詳細は働く心構え。ハーブが提唱する「マインドセット」とは?をご覧ください!
日本一になるために…④ 成長支援のための率直なフィードバック
成長するには自分の課題を理解する必要がありますので、第三者からの客観的なフィードバックがとても有効です。でも、実際フィードバックってすごく難しいですよね。面と向かって相手の課題点を伝えるのは心理的にも負担ですし、実際「上手に伝えられない」という悩みの声も社内から聞いていました。
フィードバックする側は、その人やチームの成長支援が目的であることを前提に、気づいたことを率直に伝える。また、フィードバックされる側は、言われたことを素直に聞き、感情的にならず、自分と組織の成長につながることは受け入れ改善することが大切だと思います。
成長のために、フィードバックする側/される側双方で、フィードバックスキルを磨いていく必要性を感じているので、今後フィードバックをテーマにした社内研修資料を作成しようと考えています。
日本一になるために…⑤ 事業目的や目標に向かって、全社員が連携・協力
全社員が強い当事者意識をもって、チームワークを重視し、事業を経営している気持ちで仕事をしていくことで、お客様に最高の価値を提供し、組織として大きな成果を達成することが出来ます。ハーブは部署の数が多い組織なので、自部門・自部署の立場に偏らず、事業目的と目標の達成に向けて部署間で連携し取り組んでいかなければなりません。
そのためにも、改めて会社の基本的価値観、ビジョン、 中期戦略、クレド、各種ルール・ガイドラインなどを、全社員にしっかり共有する仕組みづくりを推進していこうと考えています。
年商100億円到達時、社内でちょっとした食事会を開催しましたが、私自身、多くの社員の協力で会社が成り立っているんだということを実感しました。気を引き締めて、みんなで日本一の企業を目指していきたいですね。
日本一になるために…⑥ チャレンジすること・人を賞賛
活路を見出すには、新しいことへのチャレンジが必要不可欠です。企業姿勢として、やったことのない新しいことにどんどんチャレンジし、またチャレンジする人を賞賛する文化を醸成しなければ、と考えています。
もちろんチャレンジが成功すれば報酬を出しますし、失敗しても再チャレンジのチャンスがある、再チャレンジできる環境をつくっていくのが私の仕事だと思っています。
アイデアとしてはいろいろ考えているんですよね。例えば、新しい業務の担当者選出や役職者の選出に関して、選挙制度を導入し、立候補して選ぶ、とか…。
日本一になるために…⑦ 良いことも悪いことも、すべてオープンに
仕事上では、隠し事は無しにしたいですね。隠していて得することなんて無いですから。何事も正直に、ごまかさず、あいまいにせず、ありのままを話す、報告する。社員みんなが当たり前に出来るようになることが理想だと考えています。
人は失敗する生き物ですから、たくさんの仕事を抱えたり新しいことにチャレンジする時は、少なからず失敗やミスは発生するものだと思うんです。その時は、反省して、改善すればよし。過度に失敗を恐れて、チャレンジしなくなることの方がよっぽど悪いと思いますね。
ただし、同じミス、間違いを何度もするのはNGなので、必ず対策・改善を徹底する必要もあると思います。
以上の企業文化を醸成し、 すごいのを出しまくる(笑)日本一のD2Cリピート通販会社を、圧倒的スピードで目指していきたいと思っています。
代表 永松
あとがき -ここまで宣言したら、有言実行しかありません-
実はこのブログ記事、公開するか非常に悩みました。様々な方が閲覧するブログ媒体ですから、「日本一」と宣言することで過度に注目を集め過ぎやしないか…言葉が先走り、どこかがめつい印象を与えてしまわないか…。
ただ、永松もよく言っているのですが、「本気で目標を達成したいなら、他の人に宣言する」ことが大切だと思うのです。宣言した以上、なんとか実現しようという強い想いが働き、それがモチベーションとなって、自分たちを突き動かすはず!そんな想いで、今回の永松の記事を公開する運びとなりました。
もちろんお客様の喜びと感動を提供する、という使命を忘れず、引き続き頑張ってまいります。またブログでも、社員のふんばりをご紹介していきますので、また閲覧いただけると嬉しいです!
■□■関連記事■□■