生成AIサービスは、出力精度の高さと誰にでも使いやすいインターフェースで、ここ数年で急激に普及が進みました。簡単な資料作成を頼んだり、ちょっとした業務の相談・質問に回答させたりと、日々の業務に活用する企業が増えています。
会社として生成AIの導入・研修を進めているハーブ健康本舗。学びを深めるべく、会社として導入を進めるのはもちろん、2025年には生成AI研修を実施。生成AIの基礎知識から指示文(プロンプト)の落とし込み方まで、全員で学びを深めながらよりよい活用方法を模索している段階です。
EC/通販事業において、部門ごとの役割や仕事内容は大きく異なるもの。そのためハーブ健康本舗では、具体的な日々の業務への生成AI導入は、部署ごとに検討・推進しています。

本記事では、私たちがどのように生成AIに向き合い、仕事にどう活用しているのか、各部の事例とともにご紹介します。
業務の合理化・DX推進を実践!部署ごとの生成AI活用の取り組み
会社全体で使える生成AIサービスを導入し、各部門の業務に合わせて運用しているハーブ健康本舗。具体的にどのような活用方法で業務の効率化を実現しているのか、部署の代表者に聞いてみました。
生成AIの圧倒的なコンテンツ制作量で、より高度な広告運用を実践|Web企画の業務合理化・DX推進
EC通販の世界で、目まぐるしい市場ニーズを捉えつつ、確かな運用スキルとクリエイティブ力を武器に奔走するのがWeb企画です。広告運用のオンライン分野を担う部門として、ハーブ健康本舗のブランド価値をひとりでも多くのお客さまに伝えるべく奔走しています。

パートナー企業の広告代理店と連携し、市場のトレンドや最新の広告メディア媒体を駆使して、バナー広告をはじめ数々のクリエイティブを制作・運用しているWeb企画。いち早い行動が実績を左右する厳しい世界では、生成AIの作業スピードによる業務効率化が、日々の業務に大きな効果を発揮しています。

Web企画 中島
広告制作やコンテンツ生成の領域で、生成AIの活用を進めています。バナー広告に使用する画像や動画を短時間で大量に生み出せるようになり、広告運用のスピードが上がりました。直近は広告代理店の皆さまとの連携はそのままに、よりスピーディーに動けるよう広告運用の一部を社内でも実施できるよう内製化したため、一段と生成AIの活用範囲を広げているところです。

部署内では、制作業務に加えて、業務推進や議事録作成といった部分にも生成AIを使用しているメンバーもたくさんいます。手作業で進めていたタスクで合理化できるものはとことん合理化すべく、定期的に生成AIの新しいサービスやアプリの情報を仕入れ、積極的に試験導入しているんです。

スペック自体は魅力的な生成AIですが、使い方にはまだ伸びしろがあり、狙い通りのアウトプットを得るために試行錯誤しています。役割や文脈を明確にしたプロンプトの作り方や、サービスのアップデート情報を積極的に取り入れ、より精度の高い制作や新たな表現手法の開拓につなげていく方針です。
※Web企画の仕事をもっと知りたい方はコチラをご覧ください。
メール対応に生成AIを活用!誠意ある応対でファン化促進につなげる|カスタマーサービスの業務合理化・DX推進
電話やメールでのお客さま対応の接点は、ファン化促進の重要な役割。カスタマーサービスでは、コールセンター全体の数値実績を管理しつつ、お客さまへのハイグレードな応対品質を実現しています。

直接お客さまの窓口としてお話したりメールしたりするのはもちろん、オペレーターの応対内容のモニタリングからトークスクリプト※の改善まで、表現一つひとつと繊細に向き合う仕事でもあるカスタマーサービス。お客さま満足度向上を実現することを一番の目的として、業務の効率化を実現すべく部署として生成AIを積極的に活用しています。
※7 顧客対応する上でオペレータ―が話す内容をまとめたマニュアルのこと。スクリプトの表現が応対品質・購買促進に大きく影響するため、スクリプトの作成は担当者の重要な業務のひとつ。

カスタマーサービス 齋藤
応対品質を向上させる上で、お客さまにどのような言葉で説明をするのかは重要な課題です。 文字として形に残るお客さまへのメールの内容は、これまでは担当オペレーターが急いで文面をつくって、何度も推敲して…というのを度々繰り返してきていました。

生成AIを導入してから、誤字脱字のチェックだけでなく、文脈に応じた表現の調整や伝わりやすさの改善点までサポートしてくれるようになったんです。メールでの対応品質は安定し、30分かかる文章の推敲が15分程度になるなど、時短になってお客さまにいち早くご返信できるようになりました。法規の観点で配慮が必要な表現を漏らさずチェックできる点も、大きなメリットを感じています。

メール同様、お電話でのトークスクリプトにも導入を進めており、少しずつ効果が見え始めています。現在、会社で提供している商品・施策が増えるにつれ、案内も複雑になりました。対応内容の蓄積をもとにしたフォーマット化や、より精度の高いコミュニケーション設計へと生成AIの活用の幅を広げ、お客さま満足のさらなる向上を目指していきます。
※カスタマーサービスの仕事をもっと知りたい方はコチラをご覧ください。
生成AIが莫大なタスクを管理!効率的な業務フローでチーム体制を強化|CRM企画の業務合理化・DX推進
商品をご注文いただいたお客さまとの関係性を構築するCRM企画部門は、ファン化促進を担う根幹の部門です。企画課・制作課・EC課の3つが協力して業務を進め、施策の立案から具現化までのスピードをアップ!お客さまに末永くご愛顧いただけるようアプローチをしています。

全国にいる340万人※のお客さまと向き合い、多様なニーズにお応えするには、企画・制作力はもちろん、部署体制の強化も必要です。チームとしての連携力・業務推進力を高めるべく、生成AIの機能をフル活用しています。
※2025年10月31日時点。

CRM企画 岩下
日々の業務全体の効率化に、生成AIが大きく貢献しています。普段メンバー間で使用しているチャットをタスク管理ツールと連動させ、チャットの投稿をきっかけに自動でリマインドを生成・発信できるよう設定したのは、AI活用の一例です。メンバーから私宛のチェック依頼も、チャットの一言で管理ツールに自動的に登録までできるよう、プログラムを組んでいます。

お客さまのステータスや状況に合ったご案内ができるよう、施策内容を細かくすればするほど、やるべき仕事やチェック事項はどんどん増えていくものです。CRM企画部門の実情に合わせて、学んだ生成AIの機能をうまく取り込みながら、対応漏れの防止や業務の可視化に取り組んでいます。

業務管理以外にも、請求書管理の方法や勉強会の切り口についてアイデア出しをしたり、制作物に載せるコラムの文章を一部作成したりと、複数の業務で導入が進んでいます。私たち自身も、出力結果が的確かを判断する読解力や改善スキルを磨きつつ、さらによりよい導入方法を模索していきたいです。
※CRM企画の仕事をもっと知りたい方はコチラをご覧ください。
生成AIで市場調査から資料作成まで大幅効率化!高品質な商品を爆速で開発|商品開発の業務合理化・DX推進
「ユーモアと品質を磨こう」をコンセプトに、お客さまの人生を豊かにするものづくりを追求し続ける商品開発。妥協せず、お客さま視点で高みを目指し、よいものを最速で生み出すべく、日々前進している部門です。

ひとつの商品をリリースするまでには、さまざまな業務をこなさなければなりません。市場調査・新商品企画の立案・商品設計の具現化・社内共有用の商品詳細資料作成…これらの開発業務を1分1秒でも早く、かつ高い精度でこなせるよう、メンバー全員で積極的に生成AIを活用しています。

商品開発 鈴木
生成AIは、新商品を開発する際に実施する各種リサーチ業務の効率化を中心に、さまざまな場面で利用しています。まだ導入して間もないのですが、これまで人力で調査していた市場動向やターゲットとなる顧客の悩みの分析業務に、生成AIを活用しはじめました。

事前に指示をしたプロンプトに沿って、AIで瞬時に調査・書き出しまで完了するので、これまで多くの時間を要していた調査工程の負担が軽減されつつあります。適切な指示をすれば、お客さまから寄せられる質問をもとにした想定Q&Aの作成や、原材料となる成分説明の文章作成も、よい精度で書き出しまで完了する見込みです。

現在商品開発では、出力結果を都度確認して精査しながら、プロンプトの改良・修正に力を入れています。何より私たちの役割は、お客さまに喜びと感動を提供できる商品をいち早くお届けすることです。もっと活用の範囲を広げて、業務を効率化した分質の高い商品開発業務に注力し、お客さまの美と健康に貢献していきます。
※商品開発の仕事をもっと知りたい方はコチラをご覧ください。
生成AIの高度な翻訳作業・リーガルチェックで、各国への販路拡大に貢献|海外事業の業務合理化・DX推進
ハーブ健康本舗をグローバルブランドへと成長させるべく、世界中のお客さまにアプローチを続ける海外事業のメンバー。SNSを利用した販促やECプラットフォームの旗艦店運営、海外市場での卸展開まで、社内外の強固な連携体制を構築しつつ事業を推進しています。

国ごとに商標や権利関係のルールや取り扱う商品・在庫発注のフローが異なる中、業務の合理化により最速での販路の確保と万全なバックオフィスの構築を進めることは、成果に直結する重要なカギです。正確性とスピードが求められる海外市場で、生成AIが着実に効果を発揮しています。

海外事業 江島
言語の壁や各国の規制対応といった、海外事業部門ならではの専門性の高い業務において、生成AIの活用が進んでいます。特に契約書の確認は、海外事業における重要業務のひとつです。国によっては記載されたちょっとした表現ひとつで販促の可否を左右する場合もあるため、生成AIの機能を用いて、契約更新時の差分を確認したり、検討が必要な事項の洗い出しをしたりしています。

各国の言語で書かれた資料を読みとく上での翻訳対応は、ここ数年で各段にレベルが上がりました。単なる直訳ではなく文脈を踏まえた自然な表現に出力されるため、書面の意図・内容を正確に読み解けます。各国の規制情報を整理して表にするなど、自分たちで使う資料作成にも応用し、これまで時間を要していた手作業の効率化を実現しているんです。

生成AIで適切なアウトプット結果を得るには、指示となるプロンプトの出し方が重要です。特に海外事業は販路ごとの検討プロセスが異なる場合が多く、生成AIに指示してできる業務が何か、試行錯誤しつつ精度を高めながら導入している段階です。資料作成や情報収集など、活用できる幅を広げてコア業務に集中し、世界中のお客さまからご支持をいただけるグローバルブランドを目指します。
※海外事業の仕事をもっと知りたい方はコチラをご覧ください。
生成AIでDX推進を実践していくために、私たちは何をすべきか
コンテンツ制作からリサーチ作業、日々のタスク管理まで、プロンプトを駆使して幅広い業務の効率化に寄与できる生成AI。現在ハーブ健康本舗では、各部門の業務フローや実務状況に合わせた運用を実践しつつ、より出力の精度を高めた活用方法を模索している段階です。

生成AIは業務の効率化やコンテンツ制作のスピードアップにおいて非常に有効であり、日常利用からビジネスシーンまで爆発的に普及が広がっています。用途が広がる一方で、機密情報の漏洩や誤情報の見極めが難しい点、著作権にまつわる問題など、新たなリスクが出てきはじめたのも実情です。
特に企業においては、単なるツール導入ではなく、ルール整備・人材教育・業務プロセスとの統合まで含めた“運用設計”が成功の鍵を握ります。生成AIのサービスが多様化・複雑化するにつれ、より効果的・効率的にAIを活用するリテラシーを学ばなければなりません。

各部で生成AIを積極的に導入・活用しつつ、会社全体でどのように生成AIと向き合い、DX推進を実践していくべきか。ハーブ健康本舗においても、改めて全員の取り組むべき課題として、スキルアップに向け精進していきます。
2026.4.28

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。


