会社の現状を分析し、施策の改善や方針の変更を先導する【経営企画】。社長直下の中枢部署として、ハーブ健康本舗を引っ張る存在です。

2020年4月の時点では3名体制だった経営企画。現在はメンバーを増員し、12名体制で仕事を推進しています。

増員に伴い、仕事の範囲も内容も様変わりしているはず…。経営企画のメンバーは、日々どのような想いで、どのような仕事をしているのでしょうか。

今回は、経営企画のメンバーに集まってもらい、普段の仕事ぶり・働きやすさ・活かせるスキルなど、気になる疑問をストレートにぶつけてみました。NGなしで率直に語ってもらった模様をご紹介します。

左から瓜生、磯野、岡田

経営企画の謎① 普段はどのような仕事をしているの?

― 最初に取材した2020年からすると、経営企画って本当に人が増えましたよね!“メンバーそれぞれが、さまざまなことをやっている部署”のイメージがありますが、皆さんは日々どのような仕事をしているのですか?

瓜生
今期より、経営企画全体で体制・担当範囲を見直していまして。私自身は今まで各部署に入り込んで仕事をすることが多かったのですが、今期は経営管理の仕事がメインとなっています。新しいお客様を増やすためのプロモーション分析やマーケティング、費用対効果に見合った会社全体の目標設定・広告投資を調整する仕事です。

岡田
私は分析業務、特にCRM企画(※)の領域を担当しています。どのように分析すると施策に活かせるか、課題を抽出する時点で意識しつつ、既存のお客様により喜んでいただく改善策が導けるよう、販促からコミュニケーションに至るまで幅広く数値化しています。

※CRMとは「Customer Relationship Management」の略であり、直訳すると「顧客関係管理」。CRM企画は、商品・サービス提供を通じてお客様とどう付き合っていくのか、コミュニケーションの全体設計からリピーター向け企画の立案・設計・具現化を推進する仕事。

3年前にインタビューしたときの
瓜生(画面左)と岡田(画面右)

磯野
私は、システム部と連携しながらシステム領域を経営企画の視点で最適化しています。BPM(※)やインフラ領域など、会社全体でアクセルを踏みたいときに踏めるようなバックアップ体制を構築しつつ、最終的には物流やカスタマーサービスまで含むシステム全体の最適化を視野に入れて仕事をしています。

※BPMは「Business Process Management」の略。組織内で推進している業務プロセスを分析し、課題抽出や改善を行うことで、業務効率をアップし成果を上げるための取組全般を指す。

― 瓜生さんが経営管理を、岡田さんが分析を、磯野さんがバックオフィスを、それぞれ経営企画の立場からみてらっしゃるイメージでしょうか。

岡田
そうですね。他のメンバーは、オンライン上の集客を管理したり、海外事業の統括をしたり、越境のオンライン店舗を運営したり、システムの基幹部分に関わったり…。仕事の範囲がそれぞれ異なります。

磯野
『マーケティング戦略室』の運営にも経営企画メンバーが入り、商品開発・広告メディア企画・広告クリエイティブ企画・CRM企画のメンバーと協力して、会社全体の戦略を永松社長と同じ場で議論し、方針を決定しています。

― 2022年5月にスタートしたマーケティング戦略室、会社の戦略が決まる重要な場として機能しているのですね!

瓜生
各部署に経営企画のメンバーが入り込み、全体最適かつ広い視点で関わることで、部署ごとではなく会社全体として同じ進行方向で前進する。同時に、分析・管理の分野から会社全体を直に動かす場所にも経営企画として機能できる体制が、この半年でより整いつつあります。

経営企画の謎② 社長直下って大変?

― 経営企画は社長との距離が近いので、会社の意思決定にも深い関わりがあると思うんです。半面、それはそれでプレッシャーだったり、各部署との間での調整役として大変だったりするのかなと思っているのですが…率直にどうなんでしょう?やっぱりキツイ?

瓜生
ストレートな質問ですね(笑)。個人的な感覚としては、社長直下だから大変…という感覚は感じません。特に私は、毎月各部署の結果目標ミーティングに入っているので、社長の発言を耳にする機会が多いんです。

瓜生
そのおかげで、会社指針の意図を汲み取った上で仕事ができるように感じています。どちらかというと仕事がしやすいポジションかもしれません。

― 各部署の目標管理を徹底し、半期の目標に対する現在の進捗をおいつつ課題点をケアする「結果目標ミーティング」。全社目標に対する各部の進捗を把握でき、かつ部署ごとの状況を踏まえた全体最適の判断を学ぶにも、社長と一緒に出席することに意義がありそう!

以前の記事より)
結果目標MTGでの一コマ

岡田
加えて、経営企画は朝礼で永松社長の話を毎日伺います。会社としていま何が課題で、どういう方向に進もうとしているか。日々話してもらえるのが、仕事のやりやすさに関連していると思います。会社の判断軸が分かるので、提案や報告がしやすいです。

磯野
私は瓜生さんや岡田さんに比べて社歴が浅いのですが、永松社長の忍耐強さというか、私たちの話を遮らずに耳を傾けてもらえるのは、すごくありがたいことだと感じます。いままでの勤め先でも聞いてもらえることはありましたが、ダントツで聞き上手な方だと思います。

以前の記事より)
新商品について語る永松社長

岡田
確かにそうです。忙しいときでも話を聞かれた上で、会社の進む方向と一致しているかを判断され、違うときは違うときちんと指摘いただけるところが永松社長のすごいところだと感じています。

― 社内の全部署に加え、社外のパートナー企業様からも相談を受けていらっしゃると思うと、考えるだけでパンクしそう…。

瓜生
社長が話している意図を汲む、会社がなぜこの意思決定をしたかを理由から正しく理解することは、非常に重要だと思います。逐一永松社長に説明のお手間をいただかずとも、私たちが判断軸をしっかりと身に着け、体現できないといけません。それ故に、気を張って社長のお話を伺っている部分はありますね。

磯野
気を張る…でいくと、遊撃的にというか、急なタイミングで色々な案件やアイデアが飛び出すこともありますね。そういう意味でも油断禁物です…(笑)。そういうのもひっくるめて、楽しんで仕事をしています!

経営企画の謎③ マーケティング戦略室との棲み分けは?

― 話題が戻り恐縮ですが、『マーケティング戦略室』はそもそも、経営企画とは別の部隊なんですよね?

以前の記事より)
1年前のマーケティング戦略室 会議中

磯野
そうですね。マーケティング戦略室では、商品開発広告メディア企画広告クリエイティブ企画CRM企画からそれぞれメンバーが集まり、週1回MTGをしています。

瓜生
新商品が出るタイミングでは、クリエイティブ寄りの話をすることもありますが、趣旨としては会社全体の戦略設計を各部門で協議し、会社全体として推進することを目的としています。

磯野
具体的には、主力商材ごとに、お客様が初めて商品を購入してからファンになっていただくまでの流れをイメージし、いつのタイミングでどういうアプローチをするか…俯瞰して設計します。この方針をもとに、具体的な施策やクリエイティブをつくっていく話も並行して実施しています。

岡田
マーケティングを推進する上で必要なメンバーが揃っているので、現場での具現化の進捗や進める上での現場課題を考慮した議論が出来るのが強みです。また、会議中は数字をもとにした議論がベースとなり、具体的で明瞭な話し合いが出来ているように感じます。

― 経営企画の仕事とは、どういう棲み分けになっているのでしょうか?

岡田
マーケティング戦略室で決まった案件・施策が適切に動いているかを、経営企画で分析・数値管理していくイメージです。いまの方針をしっかりと推進していく先に何か課題があれば、経営企画が即キャッチして、改善できるよう働きかける。そういう役割だと考えています。

瓜生
この棲み分けは、経営企画のメンバーが増員したことで実現できるようになった部分が大きいです。

瓜生
昨年までは、市場変化が激しい中、部署ごとの運用を立て直すことが経営企画の仕事のウェイトを占めていましたが、徐々に変化が置き、各部署が会社全体の方針を意識して仕事できるよう、経営企画が機能してきたように感じています。

経営企画の謎④ 何のスキルをもってる人が転職に有利?

― 経営企画の仕事は会社の運用方針に関与しつつ軌道修正していく、かなり重要な仕事だと理解しました。やりがいのある仕事だと感じる一方、メンバーに求められるハードルが高く、実際に経営企画に入るのは狭き門なのでは…と思っているのですが、実際どうなんでしょうか?

瓜生
私は度々経営企画の採用面接に同席しておりまして、永松社長・人事部と採用基準について何度もすり合わせしてきました。実際に前職で数値管理の仕事をしたことがあるか…経験値を重視していた時期もあったのですが、最近は実績や経験以外にも重視すべきポイントがある…と考えるようになりました。

瓜生
部署に必要なスキルというのは、その組織や部署の特徴や課題、市場の状況によって異なります。経営企画としては、いまある会社の課題を自分事で捉え、自ら課題抽出し、解決に向けて自発的に動けるマインドが大切なのでは…と考えています。だからこそ、自分の心に刻まれるような努力をした経験を面接の場で伺えると、「この人と一緒に働きたい」という気持ちが芽生えます。

岡田
経営課題に入り込んで、課題を解決するにはどうしたらいいか。さらに収益を伸ばすにはどの分野にどう広告費を投下すればいいか。会社の規模が大きくなればなるほど、そこを真剣に考える人材がどんどん必要になっていきます。

岡田
特に20代の方なら、課題解決や事業拡大に真摯に向き合うマインドや向上心、策を練るために必要なスキルを学ぶ素直さや謙虚さが、経験にまさる大切なポイントになると思います。

― どちらかというとスキルよりマインド重視の方が、ハーブ健康本舗の経営企画にはマッチするのですね。

磯野
そうですね。マインドに加えて、基本的な用語は知っておいた方が、仕事する上ではやりやすいです。

磯野
キャッシュフローであるとか、LTV(※)であるとか…経営企画としてマーケティングを推進する上で、必要な用語を自分で調べて学ぶ姿勢は重要だと思います。

※LTVは「Life Time Value」の略。ひとりのお客様が特定の企業に対して、期間内にどのくらいの取引額があったかを示す指標。

岡田
マインド重視ではありますが、スキルが要らない訳ではなく、組織の課題解決に直結するスキルがあると現場で能力を発揮できるので、大きな強みになると思います。専門的な分析スキルや前職での業務管理の経験は、経営企画でも活かせる武器になりますから。

― なるほど。基礎知識の勉強をしつつ、自身の専門領域や得意分野をしっかりと磨いておくのが大切ですね!

経営企画の謎⑤ どんな人が向いている?

― 色々な視点からハーブ健康本舗の経営企画を紐解きましたが、結局のところ経営企画にはどんな人が向いているのでしょうか?最後に3人のお考えを聞かせてください。

瓜生
会社全体を推進していく部署なので、各部門の状況を踏まえつつ全体最適の視点で適切な判断ができることが、より強く求められます。

瓜生
疲れてしまうときもあると思いますが、心も体も健康第一です。当たり前かもしれませんが、心身ともに強く、健やかであることは重要だと感じます。

岡田
気持ちの面でいくと、課題や失敗に対し、ポジティブに捉えて次に生かせるような人が向いていると思います。

岡田
経営企画の仕事の範囲は、ここ数年で質も量も増えました。より責任ある仕事が増える中で、常に前向きなチャレンジ精神がある方の存在が求められると考えています。

磯野
別の会社で経営企画の経験がある人もよいのですが、色々な領域を経験している人、経験の幅が豊富な方がハーブ健康本舗には合うんじゃないか、と考えています。

磯野
幅広い視点・深い知識で厳しい市場に活路を見出していく人。加えて、自身の経験や知識におごらず、素直さ・柔軟さを兼ね備えている人が向いているのではないでしょうか。

★インタビューのまとめ★
【1】ハーブ健康本舗の経営企画は、全体最適の視点で各部門の推進を支えつつ、会社全体の数値分析・経営管理を担っている。
【2】社長直下の部署として、日々のコミュニケーションの中で会社方針の設計意図や詳細をよく話す。
【3】企画部署が揃う『マーケティング戦略室』で全体的な方針を定め、運用状況を経営企画が適切に管理。棲み分けして運用している。
【4】基礎知識や経験も大事だが、経営企画として一番必要なのは、当事者意識・素直さ・謙虚さといったマインド。
【5】何事もポジティブに捉え、自身の知識や経験を武器に課題解決できる人が向いている。心身の健康も大事。

3人にインタビューし、現在の経営企画の実情を知ることができました。3年前に取材したときとはガラリと変わっています…。

市場の移り変わりとともに、会社、そして部署のあり方もどんどん変化していくのだと、改めて実感することができました。今後どのように進化していくのか、楽しみです!

▼その他の記事はコチラ▼
各テーマのアイコンをクリックしてください

執筆:住吉泰地(すみよしだいち)
ブログ/YouTubeもよければご覧ください。